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「表現論シンポジウム」とその記録 On the Symposiums on Representation Theory in Japan not beginning but early time

熊原, 啓作 「表現論シンポジウム」とその記録 On the Symposiums on Representation Theory in Japan not beginning but early time. In: 表現論シンポジウム, 2005/11/15-18, ヤマハリゾートつま恋.

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November 2005: 表現論シンポジウム

Abstract

In the 1990s I arranged a collection of titles of lectures given at the annual "Symposiums on Representation Theory" as one of the old members of the symposium. The list was increased by adding the titles in other related meetings. I publish the first part of the record here, and describe some recollections and comment about it. The list will tell us not only the history but also some stories. 1990 年代に主として「表現論シンポジウム」の世話をする人たちの間で,現在の表現論 シンポジウムはいつから続いているのだろうかということが話題になった.「実函数論・ 函数解析学合同シンポジウム」や「代数学シンポジウム」は「第何回」をつけてシンポジ ウムを開催している.ちなみに 2005 年には前者 44 回,後者は 50 回である.そのほか 2005 年には「52 回幾何学シンポジウム」「52 回トポロジーシンポジウム」や「48 回函数論シン ポジウム」などその回数が歴史を物語っている. 私は創設期のメンバーではないがその次の第 2 世代で比較的出席率もよく資料も残って いた方なので,手元にあるノートやプログラムなどからシンポジウムの場所,世話人,月 日,講演者,タイトルなどをとりまとめてみた.それに学会の特別講演,合同シンポジウ ムなどの関係講演,数理研の研究集会なども加えて,何人かに配るとともに西山享さんに 表現論ウェブページで公開していただいた.その後,杉浦光夫先生,辰馬伸彦先生に初期 の資料を頂いたり,新しいものを加えたりして増補版を載せていただいた.これが現在イ ンターネット上のある場所にありうまくやればたどり着ける.ただし私の偏見と独断にも とづいて作成していることをお断りしておく. 現在の研究活動にどれだけ役に立つのかはわからないが,トポロジーシンポジウムも5 0回までの講演者とタイトルをウェブページで公開しているところを見ると,歴史を振り 返り当時の研究動向を眺めることに意義を見いだす人も皆無ではないと思われる.実際, 出版された論文を並べてみるとは違った面がうかがわれる. 私は表現論シンポジウムには 1966 年 11 月の伊東シンポジウムから出席している.毎月 岡山から大阪に通い岡本清郷先生に指導を仰ぎながら修士論文の準備中であった.なかな か思うようにはいかず苦しんでいたときで,同学年の新谷卓郎さんの修論にされた研究の 発表を聞き衝撃と深い感銘を受けた.参加者も 20 名足らずで和気藹々としていたように思 う. 当時「作行会」という若手研究者を援助する基金があり,奨学金の授与と研究集会の補 助を行っていた.「表現論シンポジウム」も作行会の援助で開催されていた.その申請が 年一回であったためシンポジウムが定例化した.当時は「ユニタリ表現シンポジウム」と 称していたが,それには歴史的な状況がそうさせたと思うが,創設期の第1世代に聞くの が良いと思う.「作行会」の資金が尽きた後は科研費を利用してシンポジウムが維持され てきた. 最新版の記録(未公開)の最初は杉浦先生の 1954 年学会特別講演「Unitary 表現論概観」 である.シンポジウムとしては 1956 年の第1回赤倉セミナーであるがこのセミナーの内容 は表現論というよりリー群・多様体論である.大家たちがみな 20 代 30 代である.リー群 の歴史としては岩沢健吉も研究し,山辺英彦らによって解決されたヒルベルトの第 5 問題 後の研究群の流れが現れている.一方では,Wigner,Bargmann,Gelfand,Naimark, Harish-Chandra,Mackey,Godement などの無限次元表現研究が大きな流れになっており, 日本でも吉沢尚明先生,杉浦光夫先生,高橋礼司先生や理論物理学者を中心に研究されて いた.1959 年の数理科学総合研究班シンポジウム「群論と物理学1」が私の持っている資 料のなかの最初の「表現論シンポジウム」である.この数理科学総合研究班は数理研を作 るプレ組織で,このシンポジウムの後裔が恒例の数理研研究集会であろう.シンポジウム 記録に表れていない無限次元表現研究としては伊藤清三先生によるものがある.1961 年に なると東京大学で無限次元表現に関する「表現論シンポジウム」が教養学部と理学部で開 かれている.想像するに,研究者達が声を掛け合って開いた会でまだ定例化を目指していたわけではなかったであろう. 表現論シンポジウムがこの時期頻繁に開かれている.東洋紡堅田寮でのシンポジウムは 必ずしも公開ではないので除外して,作行会の援助によると思われる 2 回(1964 年 7 月と 1965 年 8 月) の強羅でのシンポジウムが伊東に先立つものとすれば 2005 年が 42 回となる, 記録を見ると長い間の研究の流行,栄枯盛衰も見えておもしろい.加わる人もいれば転 進する人もいる.表現論シンポジウムで発表される研究は最初から幅があり,その一部が 成長し新しいグループの誕生も多い.現在は比較的研究費が得やすく,専門を絞った小集 会も百花繚乱である.小集会といっても草創期の数倍のものも多い.すでに冥界に入られ た方も心に残る方が多い.小針あき宏先生,新谷卓郎さん,山口暁先生,牟田洋一さん, 丸山滋弥先生,枝松孝先生,後藤守邦先生のご冥福をお祈りします. 記録の最初の部分(1966 年まで)を掲載する.最近の記録の整理が終われば御希望の方 にコピー(またはファイル)を差し上げられると思う.

Item Type:Conference or Workshop Item (Proceedings)
Subjects:01-xx HISTORY AND BIOGRAPHY
16-xx ASSOCIATIVE RINGS AND ALGEBRAS
ID Code:42